[Paris Report]Laduree の壁紙"ZUBER"
フランス・パリのde Gournayのショールームへ行き辺りをウロウロしていると、ZUBERというブランドのショールームがありました。とてもクラッシックな店構えなので入りにくいのですが、中に入ると本当にゴージャスな壁紙や生地がずらりと並んでいます。地下は洞窟の様な佇まいで、お城の中にあるストックルームという感じでワクワクします!
スタッフの方がとても丁寧にブランドの説明をしてくれました。ZUBERの創業は1797年。もちろん生産は全てフランスです。よくよく商品を見てみると、どこかで見たことのある壁紙… パリのラデュレで使わている壁紙です!!手描きの壁画だと思い込んでいたのですが、この壁紙は木型をスタンプしてつくる当時の量産方法でつくられているのだそうです。技術面の情報はコチラ。1フルパネル(25枚)が完成するのに1年掛かるそうなので、木型の数、色の数は計り知れません。下の写真のテーブルの上には、何百と言う絵(サンプル)が雑然と並んでいます。この感じがたまらなく素敵です。日本の唐紙の複雑バージョンといったところでしょうか?!(ちなみに13万点のアーカイブがあるとHPに書いてあります)
壁紙は18世紀〜19世紀のデザイン。真ん中のトロピカルなランドスケープの壁紙はLadureeの定番!下はLadureeです。
当時の手法で壁紙や生地をプリントしているメーカーはフランスではZUBERのみだそうです。
今は敢えて新しいデザインをせず、デザインは全て18世紀から19世紀のもの。毎年新しい手法を開発しており、全てフランスで生産していると説明してくれました。
上の写真の2つ生地はソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」の時に使われたそうです。創業がフランス革命の10年後なので、マリーアントワネットの死後ですが、その時代のゴージャスな空気感がショールームに漂っています。フランス人にとっては、とてもクラッシックで伝統的なデザインだそうですが、私たちにとってはとても新鮮!まるでカジュアルな美術館です。
写真ではお伝えしにくいのですが、ハンドプリントなので色の発色が非常にきれいです。その他、皮にエンボス加工+メタリックプリントなど贅沢すぎるプロセスを経て一つの生地をつくりあげます。フランス人のクレイジーなまでのインテリアの拘りは、私たちに感激を与えてくれます。日本も負けてられないですねー。