現代のトワル・ド・ジュイ
Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)というパターンをご存知の方は多いかと思います。田園風景で人々がピクニックしていたり、天使や気球が飛んでいたり、フラワーで埋めつくされていたりと、18世紀にフランスの貴族のファッションやインテリアのデザインモチーフとして広まったトワルドジュイ。クラシックやデコラティブファンには、時代を超えて大人気の柄です。銅版や木版で量産されていたので、白い生地に1or2色のみの印刷で、線画の細かいタッチでデザインされています。
一般的には「トワレ」とか「ジュイ柄」とか呼ばれています。Toile(トワル)とはフランス語で生地の事。Jouy(ジュイ)とはパリの南西に位置する街の名前”Jouy en Josas” が由来です。ちなみに、その街にはトワルドジュイ美術館があります。小さい美術館ですが、人も少なくアットホームな雰囲気で楽しめます。パリから確か1時間程だったかと思いますので、パリに行くときはぜひ立ち寄ってみてください。
デザイナーにより可愛かったり大人っぽかったりその表情は様々です。2018年ニューヨークに行った時、クリスチャンディオールがウインドウに、とても新鮮な鳥やアニマルのモチーフが入った、まるでシノワズリのようなトワレを使っていました。今年はクロエがお洋服でトワレ柄を使っています。しかもトワレ柄をシャープに表現し、ブーツと合わせるなどカジュアルな装いです。
なんて素敵なんでしょう!これから、どんなトワレ柄が出てくるのか大変楽しみです!
ここから下の3枚の写真は、クロエのホームページより(www.chloe.com)
黒やビビットな赤とトワレを合わせるコーディネートはさすが!
デザイナーのクリエイティビティで生まれ変わる「トワルドジュイ」は見ているとワクワクします。