Pierre Frey新作発表に行きました♪
こんにちは、デザイン担当の吉村です!
先日PierreFrey(ピエールフレイ)社の関係者向け新作発表にお邪魔してきました。
とっても素敵なファブリックが目白押しだったので、皆さまに一部ご紹介したいと思います♪
PierreFrey社とは…
- フランス・パリが拠点の老舗高級インテリアファブリックメーカー
- インテリアファブリックを軸に、近年はトータルコーディネートできる壁紙や家具も展開
- Made in Franceのこだわり
- ファミリービジネスによって、現在はフレイ家三兄弟で柔軟にクリエイティブなチャレンジをしています。
そんなPierreFrey社から、三男のマシューさん(Matthieu Frey氏・Chief Representative Asia Pacific)が来日して新作発表してくださいました!
まずなんと言ってもマシューさんが気取らないチャーミングな方で引き込まれます!写真を撮っていると目線を合わせてくださいました。笑
今期のPierreFrey社はテーマが3本柱。
- PierreFrey(ピエールフレイ)は、「TRIBU(トリブ)」(南アフリカのアートにインスパイアされた、色鮮やかな幾何学模様)
- Boussac(ブサック)は、「IMAGINE(イマジン)」(70’sの自由な精神に影響を受け、様々な製造技法と鮮やかな色彩で表現)
- Braquenie(ブラクニエ)は、「Compotoirs d’ Orient(コントワールドリアン)」(フランスから見た18世紀アジアの世界観のアーカイブデザインを、現代的にアレンジ)
全体を通して、色使いの美しさが印象的でした。
PierreFrey「TRIBU」より
アフリカンのエネルギッシュな多色使いが素敵!
このようにキャッチーで個性的な柄物ファブリックに、必ずコーディネートできる無地を用意しているのもPierreFrey社の特徴。
カラー展開が豊富で、無地も絶妙な色出し。
また、化繊をなるべく使わず、天然素材にこだわっています。(唯一の化繊生地は、洗える機能のため作られたベルベットだけ!)
↑例えばこのウールメインのベルベットはチクチクするんじゃ…?と思いきや、起毛を短くする工夫で、手触りもよかったです。
ちなみに公共施設にも使えるほど、耐久性にも優れているそうです。
なんと300年前の機械を今も使って作られているシルクベルベットもあるそうで…!見た目だけでなく、素材も機能も製造工程も上質…。
続いて、Boussac「IMAGINE」より
遊び心のあるコレクション。70’sのポップアートや音楽の自由なイメージです。
このコレクションで、リサブレア内で一番好評だったのはこのざっくりしたツイード↓
引きで見るとカーキっぽいのですが、アップで見ると細かく入っているイエローとミントの糸にキュンときます…♡
手触りも柔らかくてふんわりしているので、ベッドスローなどにしてさらっとかけておくだけで、空間に雰囲気が出そうだねと話していました。
続いて、Braquenie「Compotoirs d’ Orient」
このコレクションが今回の新作発表の目玉!私たちのツボにもドハマりでした。
なんせシノワズリに力を入れているリサブレア、西洋から見た東洋の世界観に目がありません…。
BraquenieはPierreFreyグループの中で最も歴史が古いブランドで、現在でもヴェルサイユ宮殿に使用されているほど、上流階級に親しまれてきました。
しかし近年は、古くからのファンだけでなく、2,30代の若い世代へ受け入れられるよう意識されているそうです。
そして狙い通り若手の内装コーディネーターに受け入れられ、例えば最近ではイギリスの「Club Annabel’s」(わずか100名の厳選されたハイクラスのメンバーしか入れない、30代がメイン層の高級会員制ナイトクラブ)で全てのファブリックにPierreFrey社のものが使用されたそうです。
マシューさんの目力!笑
こちらはパイナップルなど、18世紀当時フランスにとって外来のアジアンフルーツや植物をモチーフにしたデザイン。
Braquenieには2万点に及ぶ膨大なアーカイブのデザインがあり、その再構成を行なっています。
従来のアーカイブより鮮やかなカラー展開にすることで、現代的にアレンジしているそう。
アップで見ると、織りと色彩の美しさにため息…。
美しく贅沢な全面刺繍生地の数々…
刺繍の美しさもさることながら、まずベースの生地の織りがすごく綺麗!と、弊社縫製担当の山崎さんも唸っていました…!
こちらはジバンシィからの依頼で制作した、シノワズリのテキスタイルだそうです。
同柄の壁紙バージョンも綺麗!
そして、ちょっと変わったプリント物も。
マシューさん曰く「中国で発表した時はこれは中国じゃないと言われたよ、日本でもないみたいだね。」と笑っていました。
18世紀のフランスから見たアジア、面白いです。笑
ところで実は、リアルな売れ筋はコーディネート用の「セミプレーン(無地のように使える、控えめの柄生地)」だそう。
シンプルだけど一味違うデザイン。沖縄の海からインスパイアされているそうです。これもまた色展開が繊細で綺麗!
そして、番外編!
PierreFrey社はファミリービジネスだからこそ、シーズンごと発表するコレクション以外にも様々なブランドやコーディネーターの細かな依頼に応じたり、クリエイティブな制作をしたり、柔軟に挑戦ができるんだそうです。
例えばこちらはコーディネーターの依頼で制作した個性的な蛇柄!要望があったため一般向けにも商品化したそうです。
起毛したテクスチャも面白いです!
こちらは京都旅行の際に見た盆栽からインスパイアされて作ってみたというデザイン。
渋い盆栽がフランス流に取り入れられるとなんだかおしゃれな雰囲気に…!
シンガポールで使われた同柄クロスの例。日本の魅力は、海外の方がよく見えているのかもしれません。
(@trim_design_co in Singapore )
このようにフランスの伝統と、現代の自由な発想をミックスさせて進化し続けるPierreFrey社。
たくさんの刺激とトキメキをいただきました!
リサブレアでは今の所PierreFreyの見本帳はお取り寄せでご覧いただく形になります。
ご要望がございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ!
談笑されるマシューさんとりささん♪私も英語勉強しよう…。
Designer Yoshimura