旅館のお土産物コーナーに佇むアートパネル
こんにちは!デザイン担当のりさです。
寒暖差のある毎日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
ここ数ヶ月お仕事でお邪魔させて頂いております長野県の諏訪湖沿いにある温泉旅館「上諏訪温泉しんゆ」様。
関西に住んでいると長野は少し遠い存在。諏訪湖は生まれて初めて訪れる土地でした(関西で言うと琵琶湖に訪れる感覚でしょうか?!)だからこそ憧れの土地でもあるわけですね!
電車だと神戸から約4時間、新幹線で名古屋まで行き、名古屋から特急で塩尻へ、そこから各駅停車に乗ると上諏訪駅に到着します。特急しなのに乗ると岐阜の山間を抜けていくのですが、何とも美しい風景が続き癒しの電車旅でもあります。
諏訪湖は水が豊かなので昔から日本酒やお味噌、現代では精密機器など水の産業としても知られております。諏訪湖を目の前に臨む「上諏訪温泉しんゆ」様の客室から見える湖は時間帯により表情を変え、ゲストを心身ともに癒してくれる存在です。
前置きが長くなってしまいましたが、弊社のシノワズリを「蓼科親湯温泉」様にて御採用頂き、その流れで「上諏訪温泉しんゆ」様に今回は湖と月をテーマにパネルとランナーを制作させて頂きました。
神秘的な魅力を持つ諏訪湖。訪れた日は風も無く何とも見事な諏訪湖の風景を見ることができました。
神々しいと言う表現が相応しい。水面に写る山並みや雲の合間から漏れる太陽の光が何とも美しいのです。人も少なくゆっくりと散歩できるので、それもまた魅力の一つですね。
そんな訳で、諏訪湖を見た時の感動をパネルの中で表現したいと考えながら作業していきます。
このような感じで20cm単位で様々な印刷方法を試しながら、色を確認していきます。月の「イエロー」を調整している時の写真が下です。最初はかなり強い黄色が出てしまい、落ち込みながらもまたトライが続きます(笑)
手前に写っている「イエロー」が最終の月の色味に近い色。どんどん最終形に近ずいている様子が見て頂けるかと思います。
ある程度色味も決まり、これでいけるかなと完成に向かっていたのですが、実際に貼ってみて「あれ?何も見えない…」となったのが下の写真です(涙)
この状態になるまでも何度もテストを重ねていたはずなのですが、月は全く見えず、鶴も何か分からない感じでした。
幻想的な雰囲気にしたかった事、このベース紙をとても気に入った事もあり、絶対に美しくなるはずだ!と信じてまたサンプル制作に励む訳ですが、失敗は成功の元で改善点が明確に見えてくるのです。
設置当日は、東京からデザインディレクターやショップコーディネーター、お宿のスタッフの方々も売店リニューアルに奔走しておりました。実際の場所に設置するまでドキドキでしたが、皆さまに大変喜んで頂けたので一安心。光が反射するとゴールドがキラリと光り、見る角度によっても表情が変わります。
インスタグラムにて、しんゆ様が投稿されていた写真がとても素敵でしたのでシェアさせて頂きますね。
たまたまですが、その日はサプライズで花火が上がりました。打ち合わせをしていると部屋から花火が見れて、何とラッキーな日だったのでしょうか!修学旅行生の為だけに上げた花火だと翌日スタッフさんが教えてくれました。
いろんな方々と一緒につくり上げる空間。お客様にここでしかできない特別な体験をして頂けるよう、私たちの役割をしっかり認識して進んでいきたいと思います。
今日は、ものづくりの裏側のお話をさせて頂きました。
諏訪湖に行かれる際は、ぜひ「上諏訪温泉しんゆ」様に宿泊されてみて下さいね!
最後までお読み頂きありがとうございました!