施工現場より!アール状に空間をやんわり仕切るカーペット
こんにちは!デザイン担当のりさです。
今日はカーペットの施工に関するブログです。それこそ昭和のお家はカーペットが主流でしたが、今ではフローリングが主流となり、カーペット敷きのお家は少なくなってきています。現在でもカーペットが使われているのは、ホテルのエントランスや廊下、オフィスそして今回の施工事例のようなクラブ等となります。
カーペットは見た目のラグジュアリー感はもちろんの事、吸音効果があり、ホテルの廊下やオフィスでは靴音を遮音する手段としても効果的です。又、カーペットならではの面白い効果が!踏んだ時に足裏で感じるふわっと沈み込むような高級感の体験です。
今回は、アール型に切り返して貼り替えたカーペットの事例をご紹介します。
上の写真が完成形!手前の濃いピンク色の箇所を今回貼り替えました。
ビフォア・アフターの写真で見ていきましょう。以前は全て1種類のカーペットを敷いておられました。今回はやんわりと空間を区切っていきたいとのご相談があり、まるでその場所に正円のカーペットが敷いてあるかのようにアール型にカットすることになりました。
ビフォアアフターを見ていると、濃い色のカーペットの部分が入ることで空間が引き締まります。このように色を変えてゾーニングするだけで半個室のようなプライベート感が生まれます。面白いですよね!
ではステップ毎に順を追って施工の様子をご紹介致します。
ステップ1
予め作成してきて頂いた型紙を置きアール部分の位置を確認していきます。写真には写っていませんが、ベニヤ板のカット用型紙も準備しておられました。その型紙がとても大切なのです!事前の3点の位置決めをして、そこから直径を計算して割り出したそうです。(職人さんのお嬢さんが計算してくれたとか?!)
ステップ2
新しい濃いピンク色のカーペットも同じようにカットし、カット面を合わせていきます。簡単そうに見えますがカーペットは伸縮し、ピンっと張る事が難しくバランスをと取りながら貼る作業は正に職人技です。これは職人さんから聞いたのですが、カーペットを貼れる職人さんは数が減ってきているそうです。私も初めて施工を見たのですが、片膝を床に付いて引っ張りながら納めている姿に感動でした!
ステップ3
濃いピンク色のカーペットを床に固定していきます。アイロンのような専用器具を使って丁寧に接着していました。上の写真と比べるとピシっと納まっている様子が分かりますでしょうか?美しい!
ステップ4
反対方向から撮影した写真です。アール部分が固定できたら、その他の端を固定していきます。カーペットはグリッパーと呼ばれる専用留め具で引っ張った後に、グリッパーと壁の間に端を入れて角を美しく納めていきます。
いかがでしたでしょうか?
今回施工をお願いした職人さんもアール型の切り返しは初めてだと仰ってました。サンプルで試作して頂きましたが、内心は皆不安だったと思います。
新しいチャレンジをして下さる職人さんがいてくれるからこそ、楽しい仕事ができるのだと感じた1日でした。
施工に関わって頂いた皆様に感謝致します。
そして、インテリアが大好きでいつもチャレンジ精神溢れるクライアント様に感謝です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!