イギリスから届いたニナ・キャンベルの生地紹介!
イギリスと言えば、ウィリアムモリスが有名ですが、イギリス女性ファブリックデザイナーの代表格はこの方です。
Nina Cambell(ニナ・キャンベル)の新作生地のご紹介!
イギリスの生地や壁紙業界ではその名を知らない人はいない程有名なニナ・キャンベル。
イギリスらしい草木なモチーフに淡く優しいデザイン、そして色彩豊かなその世界観。ファブリックや壁紙はもちろんの事、食器や家具もデザインし、インテリアデザインもしている才能豊かなデザイナーです。
ニナ・キャンベルについて
19歳の時に、イギリスでは有名なクラシックなファブリックブランド Colfax and Fowler で働き始めた事でキャリアがスタートしました。インテリアファブリックの世界に入り、間もなく独立。イギリスでは大変有名で由緒ある上流階級の会員制クラブAnnabel’s club(アナベル)のインテリアデザイナーとして抜擢されました。オーナーであるMark Birleyは彼女の才能を見出し、アナベルの内装を任せ、その後1970年にショップの共同オーナーとして彼女をサポートしたそうです。
現在インテリア業界では重鎮ですが、現役デザイナーとしてもご活躍されております。イギリスに行く時にはぜひショップに行ってみて下さいね!
ではでは早速生地をご紹介します!
孔雀が隠れているデザインPervani(パルヴァニ)
ヒンドゥー教の神話に出てくる孔雀 Pervani(パルヴァニ)は今回のコレクション名にもなっています。
くるスカンダ(軍神)と共に登場する孔雀の事で威厳と荘厳さを象徴する存在だそうです。
Parvani:麻(リネン)51% 綿(コットン)49% ¥25,300/M
孔雀の羽や木々の葉がペイズリー柄のようにも見えます。動きのある枝に色とりどりの小花が咲いている様子はまるで楽園のようでもありますね。
「このミントグリーンが綺麗に印刷できてるでしょ!」
と本人がインスタライブで話していました。恐らく一番気に入っている生地なのでしょうね!
一つの生地が完成するまでには膨大な時間が掛かりますが、完成品を説明しているデザイナーを見ているとこちらもワクワクさせられます。
Nina Cambell(ニナキャンベル)のインスタで、Parvaniについての説明がありました。
デザインのインスピレーション元は、19世紀につくられたインドの木版プリントの生地。タペストリーとして使われていたようです。良く見ると、下の写真の孔雀の描き方、ペイズリーや葉っぱのデザイン、グラフィックのタッチに影響を受けている様子が伺われます。まるで水彩画のような色遣いや、掠れ具合がとても新鮮です。
引用元:@ninacambell
こんなストーリーを理解すると、生地選びが一層楽しくなりますね。
鈴蘭とフクシャがテーマの生地Almona(アルモナ)
ALMORAとはインド北東部ネパールとの国境付近の県名。
このコレクションのインスピレーションとなるのはどうやらインドのようです。(色々と調べながら自分で学んでおります…)
ヘリボーンのリネン生地に美しく刺繍された花々は、スズランとフクシャ。「フクシャ」は日本ではあまり馴染みがありませんが、イギリスでは園芸用の花として国民に親しまれているそうです。
Almona:麻(リネン)65% レーヨン35% ¥39,900/M
ベル型の小花達が織りなすこのデザイン、枝の有機的なフォルムにより、植物の持つイキイキとした表情が見事に表現されています。この生地は4色展開ですが、カラーバリエーションが美しいので皆さまにも見て頂きたいです。
高級な生地ですが、上の写真のように腰窓のシェードカーテンとしてお使い頂くのが良いですね。
細かい刺繍の感じが伝わりますでしょうか?グリーン、イエロー、白にも数色の刺繍糸が使われていることにより、全体の美しさ繋がります。
ヒンドゥー教に出てくる女神Lalita(ラリータ)
女神様ラリータには「永遠の若さ」「最高の美」等の意味があるそうですよ!
この生地を初めて見た時に心がときめきました。私の最近の1番のお気に入りでもあります!
私個人的にはオリエンタルなデザインが大好きですが、「オリエンタル」のバランスは難しくアジアンテイストに寄ってしまうと、リゾート感が出てしまいます。この生地を初めて見た時に直感的に気に入りましたが、このコレクションのコンセプトを知りませんでした。後で調べていくとびっくり!納得です(笑)
イギリス人であるNina Cambell(ニナ・キャンベル)のセンスにより、西洋東洋がミックスし上手い具合にオリエンタル要素が入っているから魅了されたのでしょうね。納得です。
Lalita:麻(リネン)70% ポリエステル30% ¥39,900/M
下は実物の生地。
左側は落ち着いたグリーン、ブルーグレイ、バターイエロー、クリームの優しい色使い。
右側はブルーグリーンの葉っぱにピンクとレッドと鮮やかな色合わせ。何層にも重なった刺繍色が生地自体によって立体感が出ています。
この生地を1Mオーダーし、クッションを何個もつくってソファに沢山並べて生地を楽しみたいですね!
このブログを書く為に色々と調べているうちに私自身が旅に行った感覚に陥りました…
どの生地も価格は高いですが(笑)価格相応のクオリティですので、ここぞという時に使いたい生地です。また、今回ご紹介したのは3種類だけですが、無地など他にも色々とございます。下記にリンクを掲載していますのでご興味のある方は見てみて下さいね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
Nina Cambell(ニナ・キャンベル)
●インテリア:コチラ ●インスタグラム:@ninacambellltd
●生地と壁紙を取扱う会社→Osbone & Little:コチラ