カーテンの選び方パート1
窓にかけるものといえばカーテンと思いがちですが、ウインドウトリートメントと総称でいわれるように、カーテンもあればブラインド、ロールスクリーン、布でできているシェードなど、さらにシェードと一口に言ってもいろんな種類があります。こんなに多くの種類の中からさてどのように選ぶの?とネット検索したり、本で調べたり。いろいろあるのはわかってもでは実際に自分の家にはどんなものがぴったりくるの?
ということでウインドウトリートメントについて連載でお話ししたいと思います。ウインドウトリートメントの選び方って本当にむつかしくて、世の中にどれだけの種類があり、特にカーテンは数多くのファブリックとスタイルの組み合わせや縫製技術が関係してくるので、わたしたちプロの人間でも迷ってしまうほどです。多くのスタイルやファブリックを頭の中にインプットし、そしてお客様の希望を聞いてお家を見て、さらにコストも考えピッタリなものを提案するというコンピューターのような働きをしているのではないかと思ってしまいます。これだというものがアウトプットされるのです。機能性と装飾性を併せ持つものを選ぶんですから、お客様からの情報がとても大切で、そのヒントがあるからこそピッタリなものが選べるのです。多くのファブリックを見て、触って、経験してとウインドウトリートメントの世界は知れば知るほど奥が深い専門的な分野なのです。 将来的にはこんな時にAIが活躍して選んでくれる世の中になるのではとも思いますが。
それでは自分で選ぶときには何から考える? ファブリックなどのソフト系にするかブラインドやロールスクリーンなどのハード系にするかはおそらくすぐ決まるでしょう。ハード系の場合はネットで探すといろいろな種類がでてくるのでわかりやすいので、どんなものがありどんなものがよくつかわれるかとかそれぞれの特徴はのちのち触れていきたいと思います。
シンプルなものがお好きな方はブラインドやロールスクリーンが多いですね。設計の方はカーテンが嫌いな方が多いような気がします。カーテンによって建築的なポイントが台無しになってしまうということがあるのでしょうか? 確かにということもあり、これはファブリック系で行くかメカ系でいくかは好みで簡単に決まりそうですね。でもちょっとまってください。海外ではブラインドとカーテン、ロールスクリーンとカーテンの組み合わせもよくあります。私たちもカーテンは装飾あるいはお部屋にファブリックという柔らかさや温かみをもたらすものと考え、機能上はロールスクリーンを使うことも多々あります。とくに装飾的なカーテンをした場合はスタイリングも毎日するものではないのでカーテンはスタイリングをして置き、開け閉めはロールスクリーンという方法です。
実はこの写真は自宅で35年以上前に新築でコンクリートの打ちっぱなしでした。この時はわたしもインテリアの仕事をしていたわけではなかったのですが、この時の設計の方は写真をとる時にこのカーテンを全部取って写真をとられていました。なるほど設計の方はこういう装飾的なものは好きではないだなと感じました。わたしは結構気に入っていたのですが。
これから始まる連載の前置きとしてスタートしますが、私の知る限りのヒントやアイデアなどお話ししたいと思います。
これは余談ですがこの写真の右に映っている桐ダンスはわたしの祖母が使っていたものを譲り受けました。そして現在はこんな感じにアップサイクリングしています。