ご家族が経営されている病院を新築されるにあたり、1室を理事長様のお部屋に。すでにお家は他に持ってらっしゃて、ここはお仕事の都合で使われるお部屋とか？シニアライフを思いっきり楽しいインテリアにしたいというご希望でした。この1室だけフローリングの工事や壁紙、造作家具などさせていただきました。これだけ思い切ったインテリアはさすがリサブレアでも珍しく、私自身もとても楽しく、すっごく素敵にできたなっと自負しています。

最初に気に入っていただいたのが、前から使ってみたかったCOLE & SON　の壁紙、これは洗面所とトイレのお部屋に使わせていただきました。最初の設計ではトイレと洗面所に扉があったのですが、これだけ素敵な壁紙を使うのだからというだけではありませんが、使いやすさも考えて１室に変更してもらいました。

洗面所は決まったけれどさて、居室のほうは？ここはミニキッチンとベットとデスク回りおよび飾り件収納、そしてベッドヘッドにベンチシートです。造作家具はミニ冷蔵庫を隠すことやデスクの使いやすさ、そしてなにより機能性プラス美的な配置。柱があったので、ここも家具の一部に見えるようにモールをつけたり、造作家具も上部にはクラウンをつけて装飾性を重視しました。

一つ一つお客様の希望を聞きながらそれをなんとか形にしてかなえていくのはとても楽しい作業です。ミニシャンデリアもいくつかつけたいというご希望だったので、邪魔にならない位置に低くとりつけると、意外とシャンデリア球がまぶしくて、かわいいシェードをつけました。

そして洗面はお客様ご希望の雲のペンダントとお手持ちのプラントペンダントにカラフルなシャンデリア、これだけつけて大丈夫かなとも思いましたが、それがなかなか楽しくていいのです。プラントのペンダントも、もっと造花をつけてほしいというご依頼で、なるほど造花をたしていくとさらに良くなりました。

一番の難関は居室の壁紙です。天井まで続いてほしいというご依頼もさることながら、壁が斜めになっているところがあるので、その部分と天井の柄をどのように連続していくか悩んだこと、壁紙の職人さんも折り紙のように紙を追って、どうやってつなげようと悩んでいた様子です。

さらに天井面にはエアコンや換気扇、他機器があり、それをどのようによけて図柄を配置していくかを考えました。この壁紙の図柄は約２００年前のヨーロッパの邸宅に貼ってあったものを購入し、図柄を補修していきました。とても楽しかったのはお客様のご希望でキノコの家をいれたり、鳥も動物もつがいにしてほしいということで、フクロウもひそかに木に隠れてつがい、象も親子で潜んでいます。

まだまだバリバリお仕事をされている方なので、こんなお部屋で楽しくリラックスしてほしいです。

床のデザインも斜め張りに、扉で床材を変えるのではなくキッチン部分をカバーするように張り替えていくと広がりが出ます。

まだお引越しされてないのでですが、生地のボタンUPHOLSTERYはベッドヘッドで、右側はベンチシートです。