ペルシャ絨毯のタペストリー制作
こんにちは!ワークルームの山崎です。久々のブログ投稿となります!
昨年末のお話ですが、「ペルシャ絨毯のタペストリーのベースを作って頂けませんか?」と神戸大阪でArt&AntiqueのギャラリーをされているDaruvish Gallery 様が、大変手触りの良いシルクのペルシャ絨毯を手に抱えてご来店されました。
このペルシャ絨毯をアートとして壁に飾りたいと言うお客様のご希望があり、仕様のご説明を受けそしてその場で生地を選択して頂きました。
この様な高級な物にミシンを入れたりするのは大変緊張してしまいますが、思い切りも必要です!
こちらが頂いた図面です。アートとして楽しまれる「タペストリー」は人の視線をきっちり考え、壁面からどのように掛けると美しく見えるかが計算されています。
詳しく図面も頂戴して、作り手はこの図面に忠実に実現せねばいけませんので図の様に一旦仮に仕上げました。
が、問題が発生しました!
上部のパイプを通す部分が内側に入り込んでいる為、タペストリー本体に皺が入り美しく仕上がける事ができませんでした。
こちらは図面通りに仮仕上げした時の写真。
最終形(下の写真)と見比べて頂くと、上部バーの長さが違います。
ご依頼頂いたものを綺麗に仕上げる為に、縫製サイドの立場からもデザインの変更を提案させて頂きます。
縫製のプロとして仕上がりに責任を持ち、最高のものをお客様と一緒にお届けできることを心掛けて日々縫製に取り組んでおります。
上記の仮縫製の写真を送って確認して頂いたり、また周囲のベルベットの縁取りも高級感を出したくて、あえてステッチを入れずに手でまつり縫いをさせて頂きました。
そして何度かやり取りをして完成しました!
階段の踊り場に設置された様子の写真をお送り下さりました。
また、大変重い物でしたので取り付けも男の方3人で取り付けられたそうです。その現場の様子の画像をお茶目な奥様が送ってくださったり…
中々珍しい初めての体験をさせて頂きました。Daruvish Gallery 様、有難う御座いました。