メイドインジャパン!京丹後で織られたシルク壁紙
こんにちは!デザイン担当のリサです。
神戸はルミナリエが始まり、週末はJR元町駅から長い列が続いております!遠くからしか見えませんが、今年も安定の美しさ…
私は、通常お客様からのインテリアのご相談をお伺いし、デザイン提案をしております。
最近ではシノワズリのデザインに集中している時間が長いので、シノワズリについてご質問がありましたら、いつでもご連絡下さいね。
お客様にお渡しするためのサンプル作成時の写真。不均一なヨコ糸から生まれる独特の表情。
しっとり感というか、なんというか… この感じがたまりません!
今回ご紹介するのは、メイドインジャパンのシルク壁紙。実は、長い間オリジナルの壁紙をつくってくれるメーカーさんを探していたのですが、壁紙は量産品ばかりで、なかなか弊社の様な小さな規模ではつくれない… という状況でした。
「もうダメかなー」と諦めかけていたところ、関西で拘りの壁紙をつくっているメーカーさんに巡り合ったのです。こちらのメーカーさん、見たこともないような手の込んだ美しいクロスをつくっているのですが、珍しいものは輸出用としてつくっているそうです。
生地には、タテ糸とヨコ糸があります。
タテ糸は天然繊維の中で最も細い20デニールという繊細な糸を使っています。髪の毛は80デニールなので、シルク繊維の丈夫さが解ります。その繊細なシルク繊維を機械で織っているのですが、その繊細さ故に機械を操る職人さんの勘と経験に頼る部分が大きく、日本では京丹後と福井でしか織れないそうです。京丹後は古くから西陣織の絹を扱っているので、その技術が今でも脈々と受け継がれています。
タテ糸の細さが伝わりますでしょうか?遠くから見るとタテ糸の方が細いので、横方向の流れが特徴として現れます。
裏打ちしているメタリック紙とシルクの2レイヤーで構成されています。
ぽこっとしているのは、生糸が部分的に絡まって生まれる玉糸。
ヨコ糸には、シルクの醍醐味とも言える不規則な玉糸が使われており、独特の表情を醸し出しています。現在私たちの身の回りには化学繊維に溢れています。もちろん、とっても便利ですし化学繊維なしで生活することは考えられないのですが、やはり天然素材に魅力を感じてしまいます。均一ではない事、それが自然と共生してきた日本人のデザイン的アイコンではないかなと思ったり…
少し離れて見るとこのような雰囲気。生地感がよく出ていますね。上の写真を見るとメタリック感が強いのですが、遠くから見ると、シルクの滑らかさが目に飛び込みます。
メタリック紙を裏打ちしてもらっていますので、艶やかさがあり、角度によってその表情が変わります。
言葉でお伝えしようと思っても、なかなか難しいかと思いますので、アートパネルのサンプルを製作中です。間もなくシノワズリ・コレクションの仲間入りをしますので、みなさまどうぞ宜しくお願い致しますっ!
シノワズリページも少しずつ更新しておりますので、見てみて下さいね!